社員インタビュー

社員インタビュー 02

経営はやはり「人」
様々な経営者の方と出会えることが
この仕事の喜びです

interview
  • 倉田正太郎
    Shotaro Kurata
  • タイトル
    エグゼクティブ・マネジャー
  • 入社年月
    2023年5月
  • 最終学歴
    米国ロチェスター大学
    サイモン経営大学院 卒業
  • 現在はどのような業務を担当されていますか?

    プリンシパル投資業務を担当しています。
    PEファンドは、複数の投資家から集めた資金を企業に投資し、運用します。当社、日本グロース・キャピタル(以下、GCJ)のファンドチームでは、原則売上5億~50億円程度の様々な業種の未上場企業に対して、ハンズオン型投資を行っています。
    規模や業態、企業様が望まれる経営支援テーマなどの観点から、ファンドの投資家に約束しているファンドの投資戦略/テーマと合致しない案件を、GCJの資金のみによって投資するのが、プリンシパル投資業務です。
    資本提携の対象となる企業の調査・検討から始まって、企業への条件等の提案、契約締結、ハンズオン(経営への参加)という流れは、一般的なファンドの業務とほぼ同じです。
    それなりに多くのケースを担当させていただいており、フェーズは様々ですが、これから本腰を入れて取り組むべき案件が多く、刺激的な日々を送っています。
  • 前職はどのようなお仕事をされていましたか?

    大学新卒で鉄道会社に入社し、16年間、財務や経営企画、経営管理を担当しました。その後、総合IT企業に転職し、約2年間勤務しました。
    鉄道会社には約40社のグループ企業があり、同社でのキャリアの後半は、それらの企業の経営企画に携わっていました。総合IT企業には、新しいサービスがリリースされるタイミングで、その管理部門を構築するメンバーとして入社しました。当時、予算管理やKPI管理などを担当する人材が居ない状況でしたので、鉄道会社時代に培った経験を活かすべく業務に臨みました。
  • GCJへの転職を考えたきっかけは何ですか?

    前職での管理部門の立ち上げが一段落つき、「次に何をしようか」と考えていたときに、たまたまご縁があって「GCJのプリンシパル投資業務に興味はないですか?」と声を掛けていただいたのが直接のきっかけです。
    鉄道会社では、グループ会社を通じて幅広い業種について経験することができ、総合IT企業では一つの事業に集中的に関わりました。それぞれにとてもやりがいがありましたが、それらの経験をふまえて、もっと多くの企業に出会い、経営に関わってみたいという思いを強くしていました。
    投資会社では様々な企業の経営者の方とお付き合いができる点、特にGCJは業界・業種を特定せず事業を展開している点に大きな魅力を感じました。
  • GCJで前職までの経験の何が活かせそうだと考えましたか?

    主には、鉄道会社で多くのグループ企業の経営に関わってきたこと、そして、その業務を通じて様々な立場、職種の方々とコミュニケーションを重ねてきたことです。
    例えば、私が若い頃には旧国鉄時代からのベテランの先輩がおられましたし、経営企画部では役員陣の“かばん持ち”として社外を含め様々な方々とお話しをさせていただきました。また、病院事業に携わっていた際には医師の方とも相対しました。そうした方々と議論しながら事業を運営していくなかで学び得たことはとても多いと感じています。
    また、鉄道会社に設けられていた海外研修制度を活用して、アメリカのMBAスクールで2年間学びました。いろんな国からの留学生とチームを組んで課題に向かうのはとても良い経験でした。日本流の、いわゆる阿吽の呼吸は全く通じず、議論することや結果で示すことの重要性を学んだほか、どのようなメンバーであれ、共通の目標を持つことができれば、最後はなんとかなる、と思えるようにもなりました。
    総合IT企業時代は、新たなサービスを立ち上げたものの赤字続きの状況でしたから、様々なデータを読み取り、論理立てて分析して、上長と相談しながら事業を成長させる計画を描いていました。
    こうしたキャリアを経て修得した経営に関する知識やスキル、対人関係の構築力やコミュニケーション力は、多くの経営者や経営陣の方々と相対するGCJの仕事に活かせるのでは、と思えたことも入社を決めた理由のひとつです。
  • 前職までとGCJを比較した場合、働き方に差を感じますか?

    極端に大きな差は感じませんが、スピード感の違いはあると思います。総合IT企業の意思決定も速く、都度迅速な対応が求められていましたが、GCJはそれ以上で「方針はすぐに決める、決めたらすぐに動く」といった印象です。
    会社自体の規模が小さいですし、なかでもプリンシパル投資業務は少人数で動かしていますので、とにかく話が早いです。何かあったらすぐに上長や仲間に相談し、自分の考えていることが正しいのかどうか<答え合わせ>をして、直ちに次のステップに進める。そのスピード感は自分にとって、すごくやりやすいしありがたいです。
  • 実務においての苦労、難しさは何でしょうか?

    オーナー兼経営者の方々が高齢になり後継者が居ないという課題にたびたび直面しますが、小さな企業であればあるほど経営者の皆様のカリスマ性や人間性で組織や事業が成り立っているケースが多く、それを承継していくことは簡単ではありません。
    また、ご提携先を次の株主様にお譲りするとき、その株主様にとってメリットが無ければ話は前に進みません。いくらこちらの思いが熱くても、押すだけではどうにもならないこともあり、その説得、交渉はやはり難しいです。実際、話が順調に進んでいたにも関わらず、最後の最後の段階になってブレイクとなったことも何度か経験しました。
  • 喜びややりがいを感じることは何でしょうか?

    「押すだけではだめ」と言いましたが、もちろん私たちにも引けないポイントがあるなかで、そのポイントを見極めながら相手様と建設的な議論を重ねていくことは、大変ですがやりがいも感じます。
    今後AIが発達し様々な業務が効率化されていくと思われますが、最後は「人対人」です。
    これまで育ててきた事業や会社を私たちに任せていただけることは大変ありがたく、また大きな責任も感じます。多少の意見の違いはあれど、「良い会社を継続させたい」という想いは関係者みな同じです。
    意見の違いから議論になることもありますが、私たちが間に入ることで、その会社を継続させていくお手伝いができ、更なる成長に向けて次の株主様へバトンをお渡しすることができれば、とても意味があることだと思いますし、私たちにとっても大きな喜びです。
  • 話は少し変わりますが、入社してすぐGCJの雰囲気に馴染めましたか?

    緊張しなかったと言えばうそになりますが、割とスムーズに入り、また、受け止めていただいたと思っています。
    入社後、特に研修期間というのはなかったのですが、プリンシパル投資業務チームの先輩メンバーと一緒に動き、わからない点は素直に質問し、説明してもらいながら要点を掴んで行きました。プリンシパル投資業務チームはみな年齢が近いこともあって、コミュニケーションはとりやすいです。それぞれ仕事の実績、経験が豊富なので、互いにリスペクトする関係でありながらも、言うべきことは言う、そういう空気感はとても良いと思いますし、私にとってもやりやすく感じています。
  • オン・オフの切り替えはどうされていますか?

    数字やデータの分析、契約関連の確認作業が続いて根を詰めることはありますし、四六時中会社のことを考えている経営陣の方々と相対する以上は土日に連絡しあうことも正直あります。
    それだけに心身の切り替えは意識していて、私の場合、気分転換を兼ねて体を動かすようにしています。
    もともと運動は好きで、学生時代から折に触れてスポーツをやっていました。GCJは福利厚生の一貫としてジムと契約していますので、週末などに出向いて、ストレッチや水泳をやっています。
    やはりこの仕事は体が資本ですので、体調管理の面でもオフの時間に体を動かすのは有意義かなと思っています。
  • 今後身に付けようと考えているスキル、これからの自分のキャリアをどのように考えていますか?

    近年、 M&Aの裾野が広がっているといいますか、中小企業にとってもM&Aが身近になってきていることを実感します。それは同時に私たちのビジネスの対象が広がっていることを意味します。
    一方で、現在プリンシパル投資業務は少数精鋭で取り組んでいることもあり、どうしてもキャパシティは限られます。
    そのなかでの私のミッションは、まずは良いチームを作ること、そしてそのチームで新しいスキーム、新しいやり方を見出し具体化することです。
    プリンシパル投資業務を続けながら、チームとしても新しい事業にトライしていく。それがGCJのキャパシティを拡大することになると思いますし、私自身のキャリアのステップだと捉えています。
  • どのようなキャリア、目的を持った方を仲間に迎えたいですか?

    それなりに経営に関わってきた経験があり、ご自身の経験に裏打ちされた自信を持ちながらも謙虚に学べる方とご一緒できればと思っています。
    私たちの仕事は、知らない業界、初めて直面する課題に相対することがたびたびあります。そのようなときに知ったかぶりをして軽くあしらっていては、上手くいかず、また、そうした姿勢は相対する経営者の方々にも見えてしまい、決して良い印象を与えません。
    ご自身を卑下する必要はありませんが、謙虚に学ぶ姿勢は必要だと思います。その上で、言うべきことは自信を持って言う。そのバランスを備えた方を、互いにリスペクトし合える仲間としてお迎えしたいと思っています。