社員インタビュー 02
経営に参画し
成長軌道に乗せることに
大きな醍醐味を感じます
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- 山下博史
- Hiroshi Yamashita
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- タイトル
- プリンシパル
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- 入社年月
- 2022年9月
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- 最終学歴
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オーストラリア BOND大学
MBAコース 卒業
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現在はどのような業務を担当されていますか?
プリンシパル・インベストメント業務を担当しています。
PEファンドは、複数の投資家から集めた資金を提携する企業に投資し、運用します。当社、日本グロース・キャピタル(以下、GCJ)のファンドチームでは、原則売上5億~50億円程度の様々な業種の未上場企業に対して、ハンズオン型投資を行っています。
規模や業態、企業様が望まれる経営支援テーマなどの観点から、ファンドの投資家に約束しているファンドの投資戦略/テーマと合致しない案件を、GCJの資金のみによって投資するのが、プリンシパル・インベストメント業務です。
資本提携の対象となる企業の調査・検討から始まって、企業への条件等の提案、契約締結、ハンズオン(経営への参加)という流れは、一般的なファンドの業務とほぼ同じです。
現時点では、私は6社担当しており、すべてハンズオンのフェーズです。具体的な実務内容は、承継問題の解決や人材の採用支援、営業力の強化など、提携先によってさまざまです。 -
前職はどのようなお仕事をされていましたか?
まず、前々職からお話ししますと、医薬品の販売などを中心とし、コングロマリットに事業展開する企業で経営企画を担当し、新規事業計画や中期経営計画の策定、M&Aに関する一連の業務に携わっていました。
私は、かねてから「人々の健康や幸せに寄与する」「日本を元気にする」「地球環境を守る」、いずれかに貢献する仕事に携わりたいと考えていて、前々職は医薬品メーカーでもあったので、「人々の健康や生活の役に立っている」という実感はありました。
しかし、「人々に、より身近なかたちで貢献したい」という思いが募り、自動運転化したパーソナルモビリティを製造販売するスタートアップ企業に転職。前職では、企画営業を担当していました。 -
GCJへの転職を考えたきっかけは何ですか?
前職で携わっていた、パーソナルモビリティ事業は、人々の幸せに直接寄与する為、お客さまから直に感謝の言葉を頂けるという点にやりがいを感じていました。
ただ、ハードウェアを扱いますので、開発から販売まで踏まなくてはならないフェーズが多く、どうしても時間がかかることにもどかしさを感じており、また経営資源面の課題もありました。
そこでいったん立ち止まって考え、「日本を元気にする」という自身のミッションに照らして、日本経済の土台を支えている中小企業を元気にする仕事に就こうと考えました。
それもできるだけ多くの中小企業を経営面から支援したいと思い、中小企業に特化した資本提携・M&Aで実績が豊富なGCJへの転職を決めました。 -
GCJで前職までの経験の何が活かせそうだと考えましたか?
前々職で経営計画やM&Aを担当していたとき、専門書を読み込み、セミナーに通うなどして勉強しましたし、実務にも深く携わっていました。そうした知識や経験はGCJでも活かせるのではと考えました。
また、事業会社での勤務経験も、企業の経営陣との接し方・関わり方などの経験・知見も、役立つだろうと思っていました。 -
前職までとGCJを比較した場合、働き方に差を感じますか?
GCJの仕事のスピードは大変速く感じます。
一般的な事業会社だと、チーム内で決めて、上司に諮って、役員会に上げてというプロセスを踏むことが多いと思いますが、GCJは組織としての規模が小さく、いわば少数精鋭でやっていますから、意思決定のスピードも業務のスピードも速いです。特に、いま担当しているプリンシパル業務に携わっているのは、私と上司と取締役の3人だけなので「報告する・指示を受ける」を機敏に繰り返しながら、どんどん進めています。スピーディに進めないと提携先の役にたてませんから。
また、業務に関わっているステークホルダーが多いのも特徴です。事業会社で経営企画を進める場合、関わるのは、ほとんどが社内の人間で部署間の調整などが主でした。一方、GCJでは、社外の専門家、例えば弁護士・司法書士・会計士などとのリレーションが重要です。 -
実務においての苦労、難しさは何でしょうか?
業務を進める中で、何か抜け落ちているんじゃないか、大切な事項を見逃しているんじゃないか、という危機管理意識は常に持っています。ずっと気づかないままだったら、のちのち大きな問題になりかねませんから。
その点、上司と取締役は、資本提携や経営に関する知識・経験が非常に豊富なので、とにかくまめに報告・相談し、抜けがないよう注意していますし、常に的確な指示や助言を頂いています。
また、中小企業の経営者の中でもご年配の方は、さまざまな経験を積んでこられていますし、経営へのこだわりを強くお持ちです。そうした方に対して、提案し納得して頂くのは、やはり大変です。
数字や理屈での説明も、もちろん重要ですが、会食の場で腹を割って話し、お互いの距離を縮めて信頼関係を築くことも、共に経営する上で大事だと思っています。 -
喜びややりがいを感じることは何でしょうか?
資本提携の契約を結んで頂いたということは、GCJへの期待を持って頂いているということなので、それがまず嬉しいです。
そして、ハンズオンによって経営に参画し、さまざまな課題を解決しながら、成長軌道に乗せていくフェーズには、大きなやりがいを感じます。
いま日本の中小企業の経営においては、事業承継が大きな課題になっています。実際に悩んでおられるご高齢の経営者の方から「GCJさんと提携して肩の荷が下りました」と言われると、自分が企業の経営に役立っていることを実感しますし、この仕事を選んで良かったと思います。 -
話は少し変わりますが、入社してすぐGCJの雰囲気に馴染めましたか?
私は、郷に入れば郷に従えという考え方が基本にあるので、同僚の方の立ち居振る舞いを見ながら、雰囲気に馴染んでいったのではないかと思います。ただ、実際には、私を迎えてくださった皆さんが大人だということだったのかと思います。
皆さん誰もが、ものすごく頭の回転が速くて個性豊かなので、ちょっとした雑談でも話していて楽しいです。 -
これからどのようなスキルを身に付けようと考えていますか?
先輩方の仕事を見ていると、一人でこなしている量が非常に多いと感じています。その上、皆さんの記憶力がすごいです。
私はその都度、資料を繰らないといけないようなデータでも、先輩方はそれが頭の中に入っていているので、驚くばかりです。
それは記憶力の良さもあるでしょうけれど、それぞれの企業の経営において重要なポイントをつかむ能力に長けておられるからだと思います。私も経験を重ねながら、そうした力を早く身に付けないていきたいです。 -
今後の自分のキャリアをどのように考えていますか?
中小企業の経営に、より深く関わり、その企業の承継、成長を支援したいという思いが強くあります。
まずは、実務を一人ですべて対応できるようになること、すなわち社内での独り立ちが当面の大きな目標ですね。
入社してまだ日が浅い割には、かなり仕事を任されてますし、担当している提携先数も多いので、着実に経験を積んでいると思っています。
必要な業務にしっかり対応することは当然して、今後は、経済環境や市場動向などを踏まえた自分なりの分析・提案ができるように、さらに力を入れていきたいです。 -
どのようなキャリア、目的を持った方を仲間に迎えたいですか?
M&Aの知識・経験を持っていると仕事をスムーズにできると思います。また、法務・財務などの知識があれば仕事に活かせるでしょう。ただ、ないと対応できないかというと、そうではありません。
専門的な知識が必要とされる点については弁護士や会計士ら、プロの方に任せて、自分は全体を見通したうえでのレビュー等に努めればいい。そのために、経営全般に関して広く浅く知識を持っておく方が、むしろ大事だと思います。
最後に、先にも少し触れましたが、中小企業の経営者の方と直接、協議や交渉をするわけですから、丁寧かつ粘り強いコミュニケーション能力、そして共に経営課題に向き合う強い意志こそが最も大切だと思います。