社員インタビュー 01
企業の将来を
経営者の方と共に担っている
確かな実感があります
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- 重政尚之
- Naoyuki Shigemasa
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- タイトル
- シニアアソシエイト
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- 入社年月
- 2021年6月
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- 最終学歴
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慶應義塾大学 総合政策学部
総合政策学科 卒業
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現在はどのような業務を担当されていますか?
ファンドチームの一員として、当社、日本グロース・キャピタル(以下、GCJ)が運営するファンドにおいて、資本提携をさせて頂く企業の調査・検討から資本提携スキームの策定、株式譲渡契約の締結、ハンズオン(経営への参画)といった資本提携に関する一連の業務を行っています。
当社は中小企業に特化して資本提携しており、さまざまな業界・業種の企業支援をしています。主な支援内容としては、事業承継問題の解決、成長戦略の策定、M&Aによる事業拡大などが挙げられます。1つの資本提携先を2~3人のメンバーで担当するケースが多く、いま私は並行して7社担当しています。 -
前職はどのようなお仕事をされていましたか?
国内メガバンクで法人営業を担当していました。
私の父や母の友人が、中小企業の経営者でしたので、幼いときから経営の話題に触れる機会が多い環境で育ちました。そのため、幼少期の原体験から私自身も企業経営に関わる仕事を目指して入行しました。
法人営業は、経営者とコミュニケーションを取りながら、企業成長の一助を担える、という点で私の志向に合致した大変有意義な仕事でした。しかしながら、メガバンクにおける法人営業の支援範囲は、あくまで財務面でのサポートが中心となります。銀行業務に従事していく中で、企業の根本的な成長には財務面以外でもさまざまな要素が必要ではないか、と考えるようになりました。そうした折、私が入行2年目のときの話です。母の友人の企業が後継者不在による事業承継の問題で倒産するという出来事に直面しました。幼少期から家族のように可愛がってもらった母の友人の企業が事業承継問題に巻き込まれる、ということを身をもって体験したため、中小企業の存続に貢献しながら、経営者と同じ船に乗り、経営により深く当事者として、財務面のみならずもっと多岐に亘るテーマで関与していきたい、と決意しGCJへの転職を決めました。 -
GCJで前職の経験の何が活かせそうだと考えましたか?
入社以前、ファンド業務について、漠然としかイメージがついていなかったのですが、財務関連の知識は活かせるのではないかと考えていました。実際に働いてみても、このイメージには間違いがなかったと思います。
加えて、法人営業として培ってきた「経営者の方とコミュニケーションを取りながらリレーションを構築していく」、という能力は、私の大事なスキルだと考えていました。このスキルや経験はいまも活かされていると思います。ただ、前職で若手行員の私が経営者の方に頼られていたのは、やはりメガバンクの看板があったから。そうした大きな看板のない今は、自分の本当の実力が問われていると実感しています。 -
いま中小企業の経営に携わっている実感はありますか?
しっかりとあります。
私は入社してから約1年6ヶ月経ちますが、GCJが扱う案件数は他ファンドと比較しても多く、必然的に担当させて頂く資本提携先の数も多くなるので、さまざまな中小企業の経営に携わっているのは確かです。また、それぞれの資本提携先において、どのような将来像を目指すのか、その舵取りを経営者の方と共に担っているという確かな手応えを感じています。
例えば、非常に優れた製造加工の技術を持つ企業で、経営者の方がご高齢になられたにも関わらず、社内に後継者がいない。しかしその技術力を考えれば更なる発展が見込めるため、廃業するのはあまりにも惜しい。そこに私達が参画して、後継者の招聘や経営管理体制の整備、成長戦略のサポートを行い、事業が存続する体制を整えるのですから、まさに経営に携わっている実感があります。 -
実務においての苦労、難しさは何でしょうか?
一言で中小企業といっても、その業態、ビジネスモデル、抱えている課題はさまざまですから、それを理解し、分析し、将来の方向性を見出すのは簡単なことではありません。
また、経営者の方々はバイタリティに溢れており、企業に対する想いも非常に強く、人として魅力的な方ばかりです。そうした方々と単にコミュニケーションをとるだけではなく、信頼関係を築いていかないと一緒に経営はできません。
その方々がどのようにして企業を成長させ、どのような想いで経営をしているのかを理解し、一緒に経営に携わりながら企業の成長へと邁進できる。それが私の仕事への大きなモチベーションになっています。 -
喜びややりがいを感じることは何でしょうか?
資本提携スキームや成長戦略を提案し、その内容を経営者の方々に喜んでもらい、実際に資本提携をさせて頂いた際にはもちろん達成感を感じています。
ただ、我々のビジネスは、そこがゴールではなく、あくまでスタート地点です。
実際に資本提携後、我々が経営に関与させて頂くことで、資本提携前には企業が単独では実現できなかったこと/解決できなかった経営課題を、経営者の方と一緒になって実現し、感謝されたときは本当にやりがいを感じます。
加えて、我々のビジネスの最終ゴールは、大事な資本提携先を、更なる発展に資する株主へ資本のバトンを渡すこと。私自身、現時点では、この部分の業務はまだ経験できていません。そうした業務を手掛け、経営者の方に「GCJさんと組んで良かった」と言って頂けたら、入社当初の想いを達成できたという格別の充実感を得られると思いますので、そう評価頂けるよう日々努めています。 -
話は少し変わりますが、入社してすぐGCJの雰囲気に馴染めましたか?
入社直後に実務的内容、例えばバリュエーションやエグゼキューションについて、それぞれ先輩から丁寧に説明を受けました。ただ、座学と実務では全く違うので、いざ業務に取りかかるとなるとさすがに緊張しました。
「分からないことは何でも聞いて」と先輩に言われていましたし、私も入社直後でがむしゃらでしたから、ひたすら質問を繰り返しました。
その一つ一つに先輩方はすごく丁寧に答えてくださって、そうしたやりとりを続けているうちに、どんどん先輩との距離が近くなり、社内の雰囲気に馴染んでいきました。 -
オン・オフの切り替えはどうされていますか?
やることをやっていれば、しっかり休めます。メリハリをつけやすい環境だと思います。
私も仕事に慣れてきて、先々の作業の段取りを見通せるようになりましたので、予定を組んでおけば、有給休暇もスムーズに取れます。
ただ、隠さず言えば、土日でも仕事のメールに対応することはあります。中小企業の経営者の方の中には、本当に言葉通り、365日ずっと経営のことを考えている方がおられます。こちらも経営に携わっている以上、そうした対応は必要だと思います。 そうした対応をする分、休めるときにしっかり休めばいい、というのがオン・オフの基本的な考えです。
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これからどのようなスキルを身に付けようと考えていますか?
先輩方の仕事を見ていて驚くのは、まずその「スピード」です。とにかくすごく速い。
数々の資本提携先の支援をされてきた経験ゆえだと思いますが、その先輩も入社して2~3年目なので、あと1年で自分が追いつけるのかどうか。相当頑張らないといけないなと感じています。そして、先輩方の「気づき」もさすがだと思います。
例えば、交渉事に臨む際、事前にかなり入念に準備されています。先輩方のその準備は、言葉通り「万端」で、隙がない。
先々のことを見据えながら、ポイントを抑えつつ、全体の業務を俯瞰して見なければ、そんな準備はできないわけで、この点でも私は、まだまだこれからです。
ただ先にも言いましたように、当社は一人一人が担当する資本提携先の数が多いので、半年、1年でも得られる経験値は大きい。その分、忙しく仕事に追われるときもありますが、確実にスキルアップができる環境だと思います。 -
今後の自分のキャリアをどのように考えていますか?
自分の意思で転職してファンドを選んだわけですから、ファンドの道でキャリアを重ねるのが、当然基本にあります。
職階で言えば、私はいまアソシエイトの上のシニアアソシエイトで、上には、ヴァイスプレジデント、シニアヴァイスプレジデント、パートナーと、3職階あります。
できる限り会社に貢献して上を目指したいと思っていますが、私の実力ではまだまだですので、まずは経験を重ねてスキルアップすることが第一です。 -
どのようなキャリア、目的を持った方を仲間に迎えたいですか?
事業承継に代表されるような、日本の中小企業が抱えている課題を解決して、社会、経済に貢献することが当社の基本姿勢ですので、そうした課題に意欲的にコミットできる方は、当社の実務や社風に合っているのではないかと思います。
また、GCJの仕事の魅力はさまざまな企業の経営に参画することで、多岐に亘るビジネスモデルの知見を深められること。そして、繰り返しになりますが、一人一人の担当者が数多くの資本提携先に携わることができるので、短期間で多くの経験を積むことができます。
こうした点を魅力に感じてもらえる方なら、やりがいを持ってGCJで働いていただけると思います。